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行政書士かおる法務所 服部薫先生 (2016.4.1)

2016年4月28日

 

今回のインタビューは、人間・ペット共に高齢化が進む中で、ペットの終活に焦点をあて万が一の時でも安心してペットのことを任せられるシステム「ペット信託」の第一人者として活躍される「行政書士かおる法務事務所」の服部薫さんにお話をうかがってきました。

 

そもそもペット業界にはどのようなきっかけで入ったのですか?

大学進学で福岡に来て、住んでいる街並みを歩くと野良猫がとても多いことに驚きました。中には子猫で本当に生きていけるのかな・・・という心配な猫も。実家で猫を飼っていて動物と一緒に生活してきたこともあって、徐々にそういう動物のことが気になりはじめました。インターネットで福岡県の状況を調べてみると、当時、動物殺処分でワースト3に入っているという事実を初めて知り、とてもショックを受けました。私にできることが何かないかなと思い、どうせやるなら根本的にとことんやりたいと、すぐに動物の専門学校に入学していろいろと勉強しました。卒業して動物病院で看護士として活動していく中で、ペット飼育における環境改善への思いがどんどん強くなり、ついには独立して行政書士になろうと決めました。

 

でもどうして行政書士という道を選択をされたのですか?

働いているときに病院の前に子猫が捨てられていたり、患者さんの中にも無責任な飼育をする方もいました。様々な問題に直面した時に、ペットを取り巻く社会や環境、そして飼い主の意識向上、飼い方を変える必要があると感じたときに、思いだけでは改善できない、根本的に変えていくにはやっぱり法律が一番効果的だと考えたからです。もちろん行政書士になるのも簡単ではありません。結局気が付けば勉強漬けで5年かかりました。でも成し遂げたいという思いも強く、もともと勉強も嫌いではなかったのでそこまで苦にはなりませんでした。

 

ペット信託事業をはじめようと思ったきっかけは何ですか?

法律の勉強会に出席したとき、テーマが信託の内容だったんですが、その際にたまたまペットの話が出て、「これだ!」と思いました。動物病院で働いていたときに「私がいなくなったらどうしよう」という高齢者の話も聞いてましたから、必ずニーズはあるとも思いました。その後、ペット信託をきちんと事業化させるためにいろいろと仕組みも考えました。遺言書よりも確実にペットに財産を残せる「ペット信託」という仕組み。日本で初めて作り上げるのも簡単ではありませんでした。

 

服部先生写真

 

しかし「ペット信託」の仕組みを作るといっても、当然ながら認知されるまで大変だったのでは?

もちろん当初は簡単ではありませんでしたし、むしろ今でも大変です(笑)

スタート当初「何それ?」「ペットに信託って・・・」と批判的な意見をいただくことが多く、難しさも感じていました。ただ、この信託を確立させない限り、動物たちを取り巻く社会や環境は変わらないと信じています。その強い信念を持って全国にこの思いを届けるべく、いろいろな活動をしています。今では、一般社団法人「ファミリーアニマル支援協会」をたち上げ、このペット信託のご相談に対応できる専門家の育成をしています。「自分に万が一のことがあった場合にペットのために確実に財産を残す仕組みがペット信託!」との思いでようやく全国からも問合せがくるようにまで成長していきました。

 

 

そしてペット信託の次は新しいスタイルのカフェを考えているそうですね。

そうなんです!現在、新しいプロジェクトを立ち上げていて、里親募集型の保護猫カフェと古民家カフェを合体させた新しいスタイルのカフェ「Cafe Gatto」をオープンさせようとしています。どこが新しいかと言うと、猫カフェは現在も多く存在していて猫好きの方が集まる場所というイメージですが、猫に興味がない方も気軽に来てもらえるお店だということ。カフェ部分と猫スペースは透明のアクリルの壁で区切っているので、猫が遊んでいる様子を見ながらゆっくりと過ごせます。そして、そのカフェの売上げが保護猫たちの生活費にもなります。もちろん、猫スペースで思いっきり猫とふれあって遊んでいただくこともできますし、貸切部屋でゆっくり猫とのプライベート空間を作り出すこともできます。

 

 

また、今回はおもしろい仕組みを利用してお店をオープンさせようとしているとうかがいましたが・・・

最近よく話題になっている「クラウドファンディング」という仕組みを利用してオープンさせる予定になっています。この仕組みは、まず私たちの活動に賛同してくれる方をインターネットのサイトを利用して募集します。そして、お金を集めてその資金を基にオープン・運営していくという方法です。どうしてこの仕組みを利用したかというと、もちろん活動資金を集めたいという思いもありますがペットのおかれている現状を知ってもらいながら、気軽に楽しく保護猫の支援活動に参加してほしかったからです。恐らく、捨てられた犬猫や殺処分を知り「かわいそう」だと思う人がほとんどですが、その先の行動をすぐできるかというと、なかなか難しいです。そんな方が一人でも多く、このクラウドファンディングの支援という形で、現状を変えようと動いてくれれば、末来は変わります!

 

今後はどのような活動をされるのですか?

もちろん、まずはこの保護猫カフェのオープンに向けて積極的に動いていきたいと思います。ペット信託はもちろんですが、このプロジェクトに少しでも賛同してくださる方を増やして、そこからその思いが少しずつでも拡大していけばいいなと思っています。まずは思っているだけではなく一歩前に踏み出し、そして行動することが大事です。その行動のきっかけとしてもこの保護猫カフェのクラウドファンディング参加は良い機会だと思います。ぜひ一度ホームページをご覧ください。そして、私たちの活動に賛同してくださる方のご参加をお待ちしております。